獲って食べる『西湖ブルーギル編』

『獲って食べる』では、身近な自然にいる生きものを自ら捕まえて料理し、美味しくいただく“自然を味わう”を実践します。『外来種をとって食べる』では、問題となっている侵略的外来種を美味しく食べることに挑戦しています。

魚や獣、山菜、たけのこ、きのこ等……。一昔前まで、私達は身近な自然から様々な食べ物を得て生活してきました。自分達の生活と密着した自然を大切にし、うまく活用し、共存してきました。一方、今では、食べ物は店舗で簡単に買うことができるようになり、自然との繋がりは希薄になっています。

『とって食べる』では、野草や魚などの生きものを参加者が自ら捕まえ、料理し、食べることで”食べる”という日常の動作を見直し、身近な自然や食について考えるきっかけを作ることを目的に活動しています。『外来種をとって食べる』はその一部です。在来の生態系を乱す存在として問題になっている外来種は、そもそもむやみに持ち込み野生化させてしまった人間側に問題があります。

生物多様性を維持するためには、侵略的な外来種を駆除する必要があります。『外来種をとって食べる』は、せっかく駆除するなら美味しくいただこう!という趣旨で始めました。“美味しく食べる”活動が、侵略的外来種を捕まえる動機をつくり、有効活用する方法を模索するきっかけになります。まずは捕まえる生きものの生態を観察し、捕獲手法をあれこれ模索します。捕まえた後は安全に解体し、おいしく食べるための調理手法も改良を重ねます。

ブルーギル編では、安全安心、自然を汚さないをテーマにSUPと網を使って、限りなく自然にインパクトがない方法でアタックします。

“外来種=悪者”ではないことや一部の外来種が生物多様性に与える影響、人間が外来種を「広げない、捨てない、最後まで飼う」といった啓発活動も同時に行っています。