ホテルスタッフの髪型と身だしなみ|まとめ髪・髪色・ネイル・服装を、働くホテルの決まりから
ホテルスタッフの髪型は、清潔感があり、お辞儀や作業のときに髪が顔にかからないことが基本です。長い髪はまとめ、前髪は目にかからない長さにします。この記事では、一般的なホテルの身だしなみの考え方と、山梨・西湖の団体向けホテル「くわるび」の実際の決まりを、髪型・髪色・メイク・ネイル・服装の順に紹介します。
ホテルの求人を見ていると、「髪を染めていても大丈夫かな」「ネイルは落とさないといけない?」「制服はあるの?」と気になる方は多いと思います。実際に、くわるびの面接でも、身だしなみについての質問はよく出ます。
ただ、ホテルの身だしなみの決まりは、ホテルによってかなり違います。制服や着物で接客する高級ホテルや旅館もあれば、ポロシャツで働くリゾートのホテルもあります。今回の記事では、どのホテルにもおおむね当てはまる考え方を先に書き、そのあとで、くわるびではどうしているかを具体的に書きました。
ホテルスタッフの身だしなみで見られていること
ホテルの身だしなみで一番大切にされるのは、お客様に不快な思いをさせない清潔感です。おしゃれかどうかではなく、「この人に食事を運んでもらって安心か」「この人に部屋の案内を任せて大丈夫か」という目で見られます。
もう一つは、仕事の動きを邪魔しないことです。ホテルの仕事は、お辞儀をする、料理を運ぶ、テーブルを拭く、荷物を持つなど、体を動かす場面がたくさんあります。髪が顔にかかる、長い爪が料理に触れる、アクセサリーが落ちて料理に入る、といったことが起きない身だしなみが求められます。
髪型・メイク・ネイルの細かな決まりは、この2つ、清潔感と仕事の動きやすさから来ています。決まりを覚えるより、理由を知っておくと、初めて働くホテルでも迷いにくくなります。
ホテルの種類と職種で、身だしなみの決まりは変わる
同じ「ホテルスタッフ」でも、ホテルの種類や勤務する職種によって、身だしなみの決まりの厳しさはかなり違います。
- 高級ホテル・シティホテル:制服があり、髪型・髪色・メイクの決まりが細かく決まっていることが多いです。フロントやレストランでは、黒髪か落ち着いた茶色、まとめ髪が基本です
- ブライダル:結婚式の写真に写ることもあるので、身だしなみの決まりは特にしっかりしています
- ビジネスホテル:制服はあるものの、髪色やメイクの決まりはシティホテルよりゆるやかなことが多いです
- リゾートホテル・団体向けのホテル:屋外の仕事や体を動かす仕事が多く、制服の代わりにポロシャツなどで働くところもあります。決まりは比較的ゆるやかです
職種でいうと、お客様と顔を合わせる時間の長いフロントやレストランのサービスは、身だしなみの決まりがはっきりしています。調理や客室の清掃など、お客様の前に出る時間が短い仕事は、見た目よりも衛生と動きやすさが重視されます。
これからホテルで働こうと考えている方は、「どんなホテルの、どの仕事に応募するか」で、気をつけることが変わると覚えておいてください。
ホテルスタッフの髪型の基本(女性)
長い髪はまとめる
肩につく長さの髪は、まとめるのが基本です。後ろで一つに結ぶ、お団子にする、シニヨンにする、などのまとめ髪がよく使われます。お辞儀をしたときに髪が前に落ちてこないこと、料理や食器に髪がかからないことが大切です。
一日中動いていても崩れないように、ピンでしっかり留めておくのがポイントです。量の多い方は、お団子をネットで包むのがおすすめです。夕方まできれいな形を保てます。
まとめるときは、黒や茶色などの目立たないヘアゴムやピンを使います。大きな飾りのついたヘアアクセサリーや、明るい色のシュシュは、多くのホテルで控えるように言われます。
前髪は目にかからない長さに
前髪が目にかかると、表情が見えにくく、暗い印象になります。お辞儀のたびに前髪を直す仕草も、お客様の前ではあまりよく見えません。目にかからない長さに切るか、ピンで留める、横に流すなどして、おでこや目元が見えるようにしておきます。
ショートヘア・ボブの場合
ショートヘアは、それだけで清潔感が出やすい髪型です。結べない長さの方は、耳にかける、ピンで留めるなどして、顔の横の髪が前に落ちてこないようにします。寝ぐせやはねは、出勤前に整えておきましょう。
髪色は「派手すぎない」が目安
髪色については、黒髪か、落ち着いた茶色までと決めているホテルが多いです。高級ホテルや、フロントでの接客が中心の仕事ほど、決まりがはっきりしている傾向があります。明るさの目安としては、美容室で使われる「レベル」で7〜8くらいまで、と決めているホテルもあります。一方で、髪色には細かい決まりを作っていないホテルもあります。応募するホテルの決まりは、求人票や面接で確認しておきましょう。
パーマ・アレンジ
ゆるいパーマなら認めているホテルも多いですが、強いパーマや、編み込みなどの凝ったアレンジは控えるのが無難です。まとめたときに、すっきり見えるかどうかを目安にしてください。
男性スタッフの髪型とひげ
男性スタッフの場合は、短めで清潔感のある髪型が基本です。耳や襟にかからない長さに整え、前髪が目にかからないようにします。整髪料を使うときは、つけすぎてテカテカしないように、においの強くないものを選びます。
ひげは、毎朝剃っておくのが一般的です。おしゃれとして伸ばしたひげも、料理を運ぶ仕事では「清潔感がない」と受け取られることがあるので、多くのホテルで控えるよう求められます。
メイク・ネイル・アクセサリー・香水
メイクはナチュラルに
メイクは、健康的に見えるナチュラルなメイクが基本です。すっぴんよりも、薄くメイクをしたほうが顔色がよく見えるので、多くのホテルで「ナチュラルメイク」が求められます。濃いアイメイクや、つけまつげ、ラメの多いメイクは控えましょう。
眉は自然な形に整え、口紅やリップは肌になじむ色を選びます。一日中働くと、汗や食事でメイクが落ちてくるので、休憩のときに軽く直す時間をとると、夕方まで顔色よく見えます。
ネイルは短く、色は控えめに
料理や食器を扱う仕事では、爪は短く切っておきます。長い爪は料理に触れたり、食器を落としたりする原因になりますし、爪の間の汚れも目立ちます。ネイルをする場合は、透明か、肌になじむ薄い色にしておくと安心です。
アクセサリーは外す
ピアス・ネックレス・ブレスレット・指輪などのアクセサリーは、外して働くのが基本です。料理に落ちる、お客様の荷物を持つときに引っかかる、といったことを防ぐためです。結婚指輪と腕時計は、つけていてよいとするホテルが多いです。
香水はつけない
香水は、つけないのが基本です。食事の香りを邪魔してしまううえ、強い香りが苦手なお客様もいます。柔軟剤や整髪料の香りが強すぎないかにも気をつけましょう。
くわるびの身だしなみの決まり

ここからは、私たちが働いている「くわるび」の決まりです。西湖のほとりで、修学旅行などの学校団体や部活・ゼミの合宿を受け入れているホテルなので、接客だけでなく、会場づくりや野外の行事の手伝いなど、汗をかく仕事が一日のあちこちにあります。身だしなみの決まりも、その働き方に合わせた形になっています。
制服はなく、ポロシャツやTシャツで働く人も多い
くわるびでは、会社が貸し出す制服を着て働く形をとっていません。重い机を並べ替えたり、外で火の番をしたりするので、動きやすさを優先した結果です。スタッフの多くは、ポロシャツやTシャツなどの自分の服で働いています。レストランのホールに立つ人も、着る物はすべて自前です。
洗い場のスタッフが使うエプロン・三角巾・帽子は、会社で用意しています。
髪色に細かい決まりはない
髪の色には細かい決まりがなく、お客様が不快に思わなければ、染めていても大丈夫です。面接で「髪を染めていても働けますか」と聞かれることがよくありますが、それだけを理由にお断りすることはありません。
長い髪はまとめる
調理の仕事では、髪が長い方にはお団子などにしてまとめてもらっています。レストランのホールでも、料理を運ぶ仕事なので、長い髪はまとめて働いてもらいたいと考えています。ひげも、ホールでは剃っておいてもらいたいと考えています。
メイクはナチュラルに
メイクは、ナチュラルな感じでお願いしています。濃いメイクでなければ、細かい決まりはありません。
長すぎるネイルは難しい
ホテルの仕事では、お皿やグラスを毎日たくさん運びます。爪が長いと食器を持ちにくく、料理に触れてしまうこともあるため、くわるびでは長く伸ばした爪やネイルはお断りしています。指先から出ない程度に短く整えてあれば問題ありません。
レストランではアクセサリーを外す
レストランの中では、アクセサリーはつけないでもらっています。結婚指輪と腕時計はつけていて大丈夫です。レストランに入るときにだけ外す、と覚えておいてください。
香水は強い香りのものを避ける
香水には、今のところ決まりはありません。ただ、食事を出す場所なので、強い香りのものは避けてもらいたいと考えています。
持ち場によって身だしなみは変わる
くわるびでは、持ち場によって身だしなみの考え方が少しずつ違います。
- レストラン(ホール):料理を運ぶので、身だしなみに一番気をつける持ち場です。アクセサリーは外し、長い髪はまとめ、メイクはナチュラルに。服装は自前です
- 調理:衛生のため、長い髪はまとめます。ホールほどお客様の目に触れないので、髪型の決まりはゆるやかです
- 洗い場:会社が用意したエプロン・三角巾・帽子を身につけます
- フロント:お客様を最初にお迎えする場所なので、清潔感を大切にしています。団体の先生や添乗員さんと話す機会が多い持ち場です
- 野外の活動:キャンプファイヤーや野外炊事など、外の仕事では、汚れてもよいカジュアルな服装で働きます
一つの持ち場だけを担当する人ばかりではなく、朝はレストラン、昼は会場の準備、夜はキャンプファイヤーと、一日の中で持ち場が変わることもあります。動きやすい服で出勤し、レストランに入るときにアクセサリーを外す、という形の人が多いです。
それぞれの仕事の中身は、旅館の仕事内容・ホテルのフロントの仕事内容・ホテルの清掃の仕事で紹介しています。
靴と足元、季節ごとの身だしなみ
靴は歩きやすく、汚れていないものを
ホテルの仕事は、一日中立ったり歩いたりしています。フロントやレストランでは黒の革靴やパンプスを指定するホテルが多いですが、ヒールの高い靴は疲れやすく、配膳中に転ぶ原因にもなります。低めのヒールで、足に合った靴を選びましょう。靴の汚れやかかとのすり減りは意外と目につくので、ときどき手入れをしておきます。
くわるびのように野外の仕事があるホテルでは、汚れてもよい動きやすい服装と靴で働く場面もあります。外の仕事のあとに館内に戻るときは、靴の泥を落としてから入るようにしましょう。
夏は汗、冬は防寒を考えて
夏の屋外の仕事では、たくさん汗をかきます。汗をかいたままお客様の前に出ないよう、着替えのシャツやタオルを用意しておくと安心です。日差しの強い日は、帽子や日焼け止めも必要です。
山の近くのホテルでは、冬は朝晩の冷え込みが厳しくなります。外の仕事では、動きやすい防寒着を重ねて調節します。館内に戻ったら上着を脱いで、身だしなみを整えてからお客様の前に出ます。
入ってから声をかけられやすいこと
身だしなみのことで声をかけられるのは、多くの場合、本人が気づいていない小さなことです。たとえば、ピアスを外し忘れていた、髪がほどけてきていた、爪が伸びていた、といったことです。
くわるびでも、入ってから身だしなみのことで声をかけたことがあるのは、レストランでのピアスくらいです。厳しく注意するというより、「レストランでは外してね」と伝える程度のことです。初めてのうちは誰でも忘れることがあるので、声をかけられたら次から気をつければ大丈夫です。
出勤前の身だしなみチェック
ホテルの仕事に慣れるまでは、出勤前に次のポイントを鏡の前で確認しておくと安心です。
- 髪はまとめてあるか。お辞儀をしても前に落ちてこないか
- 前髪が目にかかっていないか
- ひげは剃ってあるか
- 爪は短く切ってあるか
- 外すアクセサリーは外したか
- 香水や柔軟剤のにおいが強すぎないか
- 服に汚れやしわ、ほつれがないか
- 靴は汚れていないか、歩きやすいか
全部を毎日完璧にするのは大変ですが、続けているうちに自然と習慣になります。分からないことは、先輩スタッフに聞けば教えてもらえます。
面接に行くときの髪型と服装
面接のときの身だしなみも、働くときと考え方は同じです。清潔感があれば、特別な髪型にする必要はありません。
- 髪型:長い髪は一つにまとめ、前髪は目にかからないようにしておくと、表情がよく見えます
- 髪色:面接のために黒く染め直す必要はありません。くわるびでは、髪色で合否を決めることはありません
- 服装:求人や面接の案内に指定がなければ、清潔感のある落ち着いた服装で大丈夫です。迷ったら、面接の前に問い合わせてください
- ネイル・アクセサリー:働き始めてから外せるものなので、面接で気にしすぎなくて大丈夫です。気になる方は、面接で「レストランではどうしたらいいですか」と聞いてみてください
面接では、身だしなみのことも遠慮なく聞いてください。くわるびの面接でも、「髪色や爪の決まりはありますか」「Tシャツで出勤していいですか」「制服はありますか」といった質問がよく出ます。志望動機の書き方は、ホテルの志望動機、未経験ならどう書く?にまとめています。
ホテルスタッフの身だしなみについてよくある質問
金髪や明るい髪色でも働けますか?
ホテルによって違います。高級ホテルやフロント中心の仕事では、黒か落ち着いた茶色までと決めているところが多いです。くわるびでは髪色に細かい決まりはなく、お客様が不快に思わなければ大丈夫です。気になる場合は、面接で直接聞いてみてください。
ボブで結べない長さですが、大丈夫ですか?
大丈夫です。耳にかけたり、ピンで留めたりして、顔の横の髪が前に落ちてこないようにしておけば問題ありません。
ジェルネイルはできますか?
色よりも長さが問題になることが多いです。くわるびでは、爪が指先から出ない長さで、目立ちすぎない色なら大丈夫です。
ピアスの穴が開いていても大丈夫ですか?
穴が開いていることは問題ありません。くわるびでは、レストランの中ではピアスを外してもらっています。
制服はありますか?
ホテルによって違います。制服を貸してくれるホテルが多いですが、くわるびには決まった制服がなく、ポロシャツやTシャツなど動きやすい服で働く人が多いです。洗い場のエプロン・三角巾・帽子は会社で用意しています。
パーマをかけていても大丈夫ですか?
ゆるいパーマなら、多くのホテルで問題ありません。長い髪なら、まとめてしまえば目立ちません。強いパーマが気になる場合は、面接で聞いてみてください。
白髪染めや部分的なカラーはどうですか?
白髪染めは問題ありません。インナーカラーなど部分的に明るい色を入れている場合は、まとめたときに目立つかどうかで判断されることが多いです。ホテルの決まりを確認しておきましょう。
メイクをしないで働いてもいいですか?
ホテルによって決まりは違います。くわるびでは、メイクはナチュラルな感じでお願いしています。
髪が長い男性やひげのある男性でも働けますか?
持ち場によります。くわるびの調理では、ひげを伸ばしている人や髪の長い人が働いていたこともあります。一方で、料理を運ぶレストランのホールでは、長い髪はまとめ、ひげは剃っておいてもらいたいと考えています。どの持ち場を希望するかと合わせて、面接で相談してください。
身だしなみの決まりは、入ってから教えてもらえますか?
働き始めてから分からないことがあれば、先輩スタッフに遠慮なく聞いてください。この記事に書いたことのほかに気になることがあれば、応募の前でも、面接で聞いてもらえれば答えます。
汗をかく仕事のあと、着替える場所はありますか?
ホテルごとに違いますが、多くのホテルにはスタッフ用の更衣室や休憩室があります。外の仕事が多い時期は、着替えを持ってきておくと安心です。
まとめ:迷ったら面接で聞いてください
ホテルスタッフの身だしなみは、清潔感があること、仕事の動きを邪魔しないことが基本です。長い髪はまとめ、前髪は目にかからないようにし、メイクはナチュラルに、ネイルは短く、アクセサリーと香水は控えめにします。
くわるびでは、制服はなく、髪色にも細かい決まりはありません。一方で、レストランではアクセサリーを外す、長すぎるネイルは控える、長い髪はまとめる、といったお願いをしています。
身だしなみの決まりはホテルごとに違うので、気になることは面接で遠慮なく聞いてください。くわるびの求人は、採用情報から見られます。